価格と品質
果たして何年もつのか、完成をみても分かりにくい外壁塗装。
キレイに完成したからといって、必ず長持ちするのかといえばそうでもありません。
塗装は価格差によって例外なく品質にも影響があります。
近くで工事しているから足場代が安い、モデル工事だから安いという理由の場合は、間違いなく工事のどこかでしわ寄せが出ていると思ったほうが賢明です。
価格が良ければ品質がいい、低ければ品質も安物という考え方はいわば一般的ですが、それは外壁塗装には余計に当てはまり、さらに言えば価格が良くても品質が良いとは限らないのが外壁塗装なのです。
では、何が良くて何が良くないのか。
基本的には、見える場所も見えない場所も、塗りにくい場所も塗りやすい場所も、塗れるところはすべて重ね塗りされてきれいに仕上げられているということです。
施工事例を具体的に上げてみます。
見えにくい場所
外から見えにくい場所は、塗装が不十分になりがちの場所でもあります。
見えにくい場所について詳しくはこちら塗るのが細かく大変な場所
ローラーで塗れる場所と違い、刷毛で細かく地道に塗る場所は手間が掛かります。
細かく大変な場所について詳しくはこちら塗装するまでに時間がかかる
本当は何事もなくすんなり塗装に入れればいいのですが、そのままでは塗りにくいものを外したり、塗装をするまでに準備が必要だったりと、あることをしなければ、塗装作業に着手できないものもあります。
塗装するまでに時間がかかる場所について詳しくはこちら塗り分けが必要
これも多くの見積もりには入っていない作業項目です。
色の違いや、材質の違いなど、塗料をしっかりと使い分けて塗ることが重要です。
塗料消費の激しい場所
外壁の塗りやすさで、品質と価格は大きく上下します。
ツルツルの外壁とザラザラで凹凸がある模様の外壁では、3倍以上の消費量の違いや時間が掛かることもあります。
塗料の違いでの品質は?
よほど特殊な塗料を除けば、一般に多く使われている塗料の中での塗料価格の差は家全体で違ってもせいぜい5万円程度です。
塗料の差で塗装の品質はもちろん変わりますが、ずっときれいを保ったまま汚れない塗料というものはなく、あまり高価な塗料で塗っても、家の場合は外壁より先に傷んでくる素材の「木部」や「鉄部」があるので、それまで10年以上持たせられる塗料があるのかといえばそうでもありません。
塗装の耐久性はその家の環境にも左右されるので、ただ単に高価な塗料というよりかは、その家の傷み具合に合った塗料を選択し、それではじめて高価な塗料が生かされるのだという認識を持つことが大切です。