新着情報一覧

> > 外壁塗装の一括見積りの危うさと確実な業者選びの方法

外壁塗装の一括見積りの危うさと確実な業者選びの方法

2019年12月1日

一昔前は合い見積もりをする人が少なかった外壁塗装も今では手軽に見積もりを取る人が多くなりました。

外壁塗装は業者によって統一感がなく価格もバラバラなことが少なくありません。



 

そうなってくるとさらに他の業者から見積もりを取って一体どれが適正価格なのかを知るために答えを探そうとします。

ネットではよく3社以上から見積もりを取りましょうという言葉を見かけたことがあると思いますが、あまり数多く取りすぎると逆に混乱してくる場合もあります。

 

特に昨今は外壁塗装の一括見積りサイトなるものが登場しており、そのネット広告も盛んに行われています。

 

一般の塗装業者は消費者(施主)に自分たちをアピールするためチラシ作りや立派なホームページを作って広告を打つことなどは得意ではないので、このような一括見積サイトに加盟や登録などをしたりして消費者確保のひとつの選択肢としている業者もあります。

その集客を担ってくれるのが「外壁塗装一括見積りサイト」です。

 

一括見積りサイトの運営はIT業者が多くを占め、消費者(施主)が塗装業者と工事契約を結んだ段階で十数パーセントの成功報酬を受け取り運営しています。

消費者からすれば優良業者、悪質業者などの業者の見極めは困難なので、このようなサイトを利用する人には助かる存在かもしれません。

 

ただ気を付けなければならないのは、優良業者を厳選と言いながらも現状は業者なら誰でもウェルカムというのが実情。

この一括見積りサイトという業界も、過当競争の時期に突入しているようで一括見積りサイト同士の競争も激しくなっています。

 

一括見積りサイト側からすれば、できるだけ塗装を計画する多くの人から見積もり依頼を受けて塗装業者に情報を流し、より多くの成功報酬を受け取りたいところです。

それには消費者が見積もり依頼に対して躊躇することなく行動してもらうのがカギとなってきます。

 

恐らく普通の消費者感覚でいえば、業者が自宅に来てもらって家を調査して図面から数字を拾い価格と面積等を念入りに算出し見積書提出ということに対して、無料だからこそ多少なりとも恐縮してしまうはずだと思います。

 

一括見積りサイトではそのような消費者の心理の垣根をなくすために、まるで出前を頼むようにいかに手軽に見積もりができるかという側面を打ち出しています。

中には見積りを頼んで断る場合でもその代行をしてくれるところまで存在してきています。

 

業者が消費者と会うことなく一方的に家を見て自動的に見積書が送られてくるなような「立ち合い不要」と言い出すサイトまでも登場しています。

 

塗装業者からすれば、工事をいかに滞りさせることなくスムースに進めるためにも、消費者との思い違いや言い違いなどのトラブルを避けるために現地調査の立ち合いは必須です。



 

消費者側からしても外壁塗装はトラブルが多いネガティブなイメージも大きいため、しっかりと自分の目で業者さんをしっかり見定めて判断したいのです。

 

ただ一括見積りサイトはそれを飛び越えそれよりもいかに多くの見積書を提出し成功報酬を得ることが先決になっています。

WEBサイト上の画像や文章表現とは異なり、そこに工事の品質うんぬんという感覚はほとんど見られません。

 

この風潮の中で数多く見積もり書を取り寄せても、どれだけ満足が行く外壁塗装をイメージできるのかというのは個人次第かもしれませんが、そもそも見積書を取ろうとする業者選びの初期の段階での判断が適切なのかもっと見極めが必要です。

 

業者の方にすれば消費者が数多くの見積書を取り寄せようとすればするほど業者同士の競争が激しくなります。

そもそも見積もり一括サイトは価格競争をさせてどこまで安くできるかというところにコンセプトをおいて集客しています。

成功報酬も支払う業者にとってみれば工事品質が犠牲になるというのは必然的です。

 

結局安物買いの銭失いになってしまいます。

 

ではどのようなポイントから見積もりをする業者を選べばいいのでしょうか?

先ほども話したようにネット上の検索ではIT業者が先行してしまうので、通常のやり方では塗装業者をネット上で探し出すことは困難といえます。

 

そこで探すポイントを変えます。

これは塗装業者選びの中で一番確実といえる方法です。

100%確実とまではもちろん言えませんが、何の塗装知識のない方が一括見積りサイトのような方法でやみくもに探す方法よりかは次元が違うほどの業者選びの方法です。

 

①塗装の職人が創業した業者なのか? ※一級塗装技能士など創業者の国家資格所有などが一番判断しやすい。

会社を統率する人間が塗装の実務経験を積んだ職人であればあるほど現場の品質も高まっていきます。

実務経験がない場合、必ずしも品質がよくないということでもないのですが、知識があっても塗装経験がないため現場の職人に施工は任せきりなります。

これは職人の仕事に対する人間性にも関わってくる問題なのでこれも一概には言えませんが、仕事に対するプライドが少ない職人の場合、いくら一級塗装技能士の資格を持っていたとしても会社の責任者が実務経験者でなければ施工に自信が持てる根拠というものが存在しないことになります。

また外壁塗装をするには資格や免許が不要のため参入障壁がとても低い業界というのもあり、実は稼ぎやすいという理由で現場をよく知らない人間が塗装業の看板を上げている場合も非常に多く、そのような業者をさける意味でも創業者の国家資格の確認はとても重要なことです。

 

②10年以上地元で活動しているか?または本当の実績があるのか?

特に訪問販売をメインとするような塗装業者は人の入れ替わりが激しく、荒っぽい営業手法のため会社を作ってはつぶしてまた新たに立ち上げるという事例もちょくちょく聞きます。

10年以上実績がわかるような証拠があればなおいいですが、できれば同一拠点で長く会社をやっている業者の方がいいでしょう。



 

③その業者の事務所に足を運ぶ。

この動画は塗装会社が実際に施工した施主に協力して作ったものです。



外壁塗装は高額な費用になるにもかかわらず昔から自宅に家の調査に来てもらう一方で、消費者側が業者の事務所等に足を運ぶことがありませんでした。

先ほどと繰り返しますがホームページ上に掲載されている画像や文章、役に立たない保証書に魅力を感じ、はたまた立派な診断書や見積書の提出を受けるものの後は担当者の言葉を信じて一向に本当の業者の素性を知ろうとはしませんでした。

業者に足を運べば何かと雰囲気や素性のようなものがつかめるはずで、もしかしたら担当者が言っていることのギャップなどが感じられるかもしれませんし、業者選びが間違っていなかったなどの確証が得られることになるかもしれません。


 

これは事務所がキレイや汚いなどの問題ではなく、本当に塗装の専門家なのかどうかということを知るためのものです。

逆に汚い事務所の方がペンキ屋っぽくて塗装の専門家だったりもします。

 

塗装業者が家を見てから実際に見積書を提出するまでにはかなりの時間と労力を必要とします。

業者にすればそれを元に契約になる可能性があるわけですから作成にも責任が伴います。

決して手軽に作れるものでもなく、もし消費者が思っているほど出前のような感覚で臨んでいるとすれば本当に優良な業者がいる業者と巡り合える機会が減ることになるかもしれません。

上記の3点に合致する業者を探すにはすこし苦労がいりますが、数打ちゃあたるという概念を捨ててそこに焦点を合わせて業者選びをすれば、今のままより段違いに良い業者に巡り合えることができます。