近隣への影響

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近所への工事配慮はどうなるの?

外壁塗装は10日間以上の工事になるため、事前の隣近所へのあいさつは必須です。
一番迷惑をかけてしまう可能性が高いのは、足場の組み立て解体時と高圧洗浄の時です。
隣との境界が狭い家もとても多く、業者には隣への工事の配慮をしてもらいます。
大体の場合は、業者がタオルなどの粗品を持って事前にあいさつ回りをしてくれます。

足場

隣との間がせまい家の場合、越境して隣の敷地に足場を立てさせてもらうことは少なくありません。
隣との近所づきあいがよい場合は、お互いさまという意識で接してくれるときが多いのですが、関係が複雑な場合、少しのことでもトラブルの元になる可能性もあるため、よりていねいで丁重なあいさつが必要になります。
また足場の組み立てや解体時の作業中の時に、境界線にあるフェンスなどや近くにある隣の物品などに傷をつけることがないように最善の配慮をしてもらうことも必要です。
責任を逃れる業者はいないと思いますが、より慎重さを求めるならば、工事損害保険に塗装業者が加入している確認をするといいでしょう。
物品のキズなどだけでなく、車にペンキが付いたとかの保障も対象のため、素早い対応でより安心できます。
隣がマンションやアパートなどの場合で接近している場合は、一戸一戸個別のあいさつをしてもらうこともあります。

高圧洗浄

隣の家に洗濯物や布団干しを遠慮してもらいます。
洗浄によって飛び散る水しぶきや霧などがお隣などに飛びます。
ほとんどは足場のまわりに張ってあるメッシュシートのおかげで水しぶきが飛ぶのを防いでくれますが、水霧などは少なからず飛散します。
となりのベランダに布団や洗濯ものが干していると、十分な洗浄ができない可能性も出てきます。
高圧洗浄機はエンジン式のため、騒音もします。
工事のあいさつ時には、高圧洗浄の日程を伝えてもらいます。

また洗浄も雨もおなじ水ですが、洗浄の場合汚れが混じって飛ぶことがあるので、隣の車庫に車が止まっている場合などは、車専用カバーなどをかぶせるなどして配慮してもらいます。

作業車両の駐車

作業車両は基本、家の前に止めることになります。
家の前の道路がせまいなどの理由で、遠い場所に駐車したりどうしようもない場合は有料パーキングに止めることもあります。
前の家やとなりの家の車が出にくいなどのときも、作業車両の駐車位置に配慮をしてもらいます。
ただし足場作業は大変労力を必要とするため、足場材の運びなどを考えるとその日だけは極力家の前にとめて作業をさせてあげたほうが業者も助かります。

におい

今の家の塗り替えは、となりに迷惑をかけてしまうほどのにおいはしません。
一昔前はツンとくるセメダインのようなラッカーシンナー系の塗料も使われていましたが、今は水性塗料がほとんどで、油性(溶剤)塗料でも塗料用シンナーというにおいが少ないものを使用することがほとんどです。
ちなみにバラのにおいがする、ハナコレクションというにおいに配慮した塗料もあります。

吹き付け塗装

吹き付け塗装でまわりに塗料が飛び散ることに対して心配する人もいますが、家の塗り替えでは、吹き付け塗装をすることはまったくないというほどありません。
ほぼすべてがローラーを使った塗装です。
屋根塗装などの場合で風が強い日などは、足場のメッシュシートの上を飛び越えて飛散することがないとは言えませんが、そのようなときは作業を見合わせるのが普通です。
また雨戸の塗装などカップガンという道具で、吹き付けほど大掛かりではない簡単なスプレー吹きをすることはありますが、強風でなければ隣まで飛ぶようなことはありません。

結論

隣との境界がせまい場合は、特に配慮してもらう

足場作業はキズの注意、高圧洗浄は水しぶきの注意、塗装作業はペンキ飛び散りの注意。外壁塗装時における近所への配慮は主にこの三点です。
隣との境界が接近していて、関係が複雑な場合トラブルに発展しやすいため、事前のあいさつと工事にはより気を配った配慮が必要になります。