塗装に最適な季節

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塗装に最適な季節

「外壁塗装はいつごろやるのが最適ですか?」

塗装を計画する人からの多い質問のひとつです。
過ごしやすい春や秋がいい、冬は乾燥して塗装に良い、梅雨は避けたいなど、色々な意見があります。

塗装時期の質問の根拠は、
①住人にとってやりやすい時期
②塗装を長持ちさせるため
のふたつがあると思います。

住人の立場を言えば、それぞれ生活環境がちがうため、なんとも言えませんが、塗装の耐久性に関しては、適切な施工を行えば工事時期によっての差はないと考えて良いと思います。

この時期になると、リフォーム業界の広告宣伝もあわただしくなってきます。
外壁塗装にも一般的に良いとされている塗装時期です。
やや空気も乾燥して、職人も作業しやすい時期です。

塗装は窓などをビニールで覆う養生をしますので、一時期閉めっぱなしになることもあります。

この時期は、夏のようにエアコンを使う時期ではないため、クーラーを好まない人にも最適といえます。

ただし、4、5月ごろは不安定な天気が多く続くこともあって、足場を組んでいる期間が多くなる可能性もあります。

梅雨

梅雨は湿気のせいで塗装には適さないと思う人がいるのも事実ですが、梅雨時期に行った家が、他の時期に工事した家と比べて長持ちしなかったという話は聞きません。

塗料メーカーのカタログには、湿気がありすぎると塗装に適さないことが書いてあります。ただし塗料メーカーというのは、塗料を販売するところであって、現場での塗料の扱い方で塗装の質が大きく左右される工事の質に関してまでの責任を明確にすることができない理由があります。

その責任のリスク回避のため、湿度や気温などの施工条件が細かくカタログに明記しているのは自然なことですが、一部の塗料を除けば実際には雨が降ったり霜が降りるなど、水滴でも付かない限りは影響はないと思います。
ただし当然雨が多く続く時期でもあり、長い期間足場がある状態が続く可能性か高くなります。

クーラーを好まない人にとっては、養生で窓が閉め切りになるため、エアコンをつけざるを得ない状況になります。

他の時期より職人への休憩のお茶の用意に気を使うかもしれません。
猛暑日などは職人の作業も厳しくなります。

工事に関して言えば、乾きが早いため作業の進み方も早く、他の時期に比べて完全に乾いていないままの重ね塗りをしてしまうなどの懸念がありません。
職人にとっては暑くて大変な半面、塗料の乾き具合の計算をする必要もないため、次々と効率的に作業を進めることができる結果、質のいい工事ができるとも言えます。

暑さで塗料自体の温度もあがるため、冬に比べて粘性が低く、伸びがよくなりとても塗りやすくなります。

塗りやすくなるということは、透けやカスレなどの塗り残しが少なくなるということにもつながり、粘性が高くなる時期と比べて、塗りやすくするため不用意に塗料を薄めることも少なくなります。

春と同じような時期で、住人にとっても塗装に最適な時期ともいわれます。<
エアコンを使う時期でもないため、窓が閉め切りでも苦にならないことが多いようです。

乾燥時期でもあるため、素材への塗料の吸収もよくなるとも言われていますが、気候的に台風シーズンでもあるため、工期も予定通り進まない可能性もあり、工期が延びてしまい生活への影響がでる可能性もあります

窓を開ける状況も少ないため、住人にとっては影響も少ないといえます。
空気も乾燥しているため、塗装物への塗料の付着、吸収も良いとされます。

その反面、屋根などの塗装の場合、室温で暖められた屋根と外気温の差が激しくなり塗装の乾燥過程で水滴などがつき、光沢が出ずに白っぽく曇ったようなツヤが引けた仕上がりとなってしまう可能性もあるため、施工にも注意が必要になる時期でもあります。

対策としては陽が明るいうちに塗装してもらうなどの配慮をしてもらいます。
日が暮れるのも早いため、夏の時期よりも工事日程が延びてしまうでしょう。

耐久性より生活環境

四季を通じて、どの時期が長持ちする塗装と言えるのか断定はできませんが、多くの人の生活環境から考えれば、春か秋が適しているとも言えます。