契約について
塗装工事は高額になる場合が多いので、口約束ではなく必ず契約書を交わします。
基本契約書の工事金額は、見積書で提示された金額と同一になるのが一般的ですが、追加工事の可能性についても確認しておいたほうが、後々のトラブルにも合わなくて済みます。その日の契約はNG
訪問販売で多いのが、その日に見積もりをしてその日に契約してしまう場合です。
一般的には見積書が発行されたら、数日ないし数週間は検討をする場合が多いですが、他の業者に合い見積もりをさせない意味でも、見積もりをしたらその日のうちに契約を差し迫ってくる業者もあります。
手口としては、その場で会社に電話をかけて上司に値引き交渉しながら、いかにも費用的に魅力的な「値引きの演出」で契約を有利に進めまる場合もあります。
見積書を提出されて、考える間もないまま催促されても必ず検討して納得できる期間を置きましょう。
クーリングオフ制度
契約にはクーリングオフという民法で消費者保護に基づいた規定があります。
契約は口約束でも成立するのが契約の原則ですが、それでも契約後8日以内は契約の解除ができます。
前述したとおり、検討期間を置けるぐらい余裕を持たす意味でも、必ず契約書を交わします。
ただし業者の会社などに自ら出向いて契約する場合はクーリングオフの対象となりません。
業者の事務所で口約束だけでもした場合は、クーリングオフができない可能性もあるので注意が必要です。
またクーリングオフを使わせない悪質業者の手口として、契約してすぐ工事に着手してしまう場合もあります。
しかし、この場合でも、8日以内ならクーリングオフは有効で原状回復の請求も可能です。
またクーリングオフを業者側に伝える場合、担当者が不在だからという理由で、制度そのものを利用させないこともあるため、必ず内容証明郵便で通達をするといいでしよう。
契約書を確認する
支払い
支払いは業者さまざまです。
大きな工事になると、「着工金」「中間金」などの名目で別れて支払う場合もありますが、一戸建ての住宅の場合はほとんど一括になる場合が多いようです。
通常は工事を確認してから工事完了後の支払いが理想的です。
ローン
これも扱っている業者、扱っていない業者があります。
扱っている業者は、「信販系ローン」「銀行リフォームローン」「クレジットカード」払いなど、これもさまざまなものがあるので確認しておきましょう。
このローンについては、業者の信頼度のひとつの指標としても使えます。
「信販系ローン」は業者の信頼度はあまり高くなくとも利用することができますが、VISAカードやJCBカードなどは、店舗がある業者に限られその他の審査基準も厳しいといわれています。
特にリフォーム、塗装工事などは昔から悪質訪問販売業者による被害が少なくないため、ローン等の審査も厳しくなっています。
銀行のリフォームローンは、業者側より借りる個人側の審査の問題といわれています。
ちなみに勤め先の財形貯蓄などを利用する場合は、業者側に行政などの許認可等が必要になる場合があるので、見積もり時に確認しておくことも必要かもしれません。