見積もりについて

> > 見積もりについて

見積もりについて

見積書だけで判断しない

見積もり書から、塗装の質を判断することはできません。
他の業者との価格の比較はできますが、たとえ塗料メーカーの仕様通り(正確な塗り方)の作業項目になっていたとしても、必ずしもその通りに工事が進められるとも限りません。

項目どおり作業が進められていたとしても、塗装作業は職人によって作業のレベルが異なります。

たとえば、「下地調整」という項目があり、その作業を10分で済ませるのか、念入りに1時間かけるのかは職人十人十色で、正しい作業量というものがありません。

A業者の見積書に「下地調整」という項目があって、B業者になければ問題ともなり得るかもしれませんが、どちらにも項目がある場合は、決め手となる作業量の指標がないのが実情です。

見積書全体を見た場合、A、Bそれぞれの見積書の内容がまったく同一だと仮定した場合、異なってくるのは作業量の違いです。

そしてこの作業量の違いが、工事の質に大きく影響することになり、項目が少ないから悪い工事、項目が多いから良い工事というものでもなく、それは消費者向けに体裁が良いため、業者がそのようにしていると捉えたほうが賢明です。

確かに作業項目が抜けているより多いほうが安心感を覚えるものですが、悪質業者に項目が多く、優良業者に項目が少ないというということも十分考えられます。

インターネットなどで「一式よりも、項目ごとに詳細な見積もり書が良い」などの情報もありますが、工事の質を事前に確認するものとしては、これは明らかな間違いです。

真っ当に塗装業をしている昔ながらの職人などは、逆に作業項目が多いのが良いとされているネットの情報には追いついていけず、さらに言えば手書きの見積書で細かい作業項目を一式にまとめてしまっていることも少なくありません。

結論をいえば、塗装の質は作業レベルが「カンタン」と「念入り」のちがいです。
決して項目だけではないと心得ておく必要がありそうです。

それでも作業項目の確認をするのなら

一般的な塗装にある作業項目名は以下です。
ただし業者によって名称が変わることもあり、他の項目もあります。

○足場の種類は?
○高圧洗浄は?
○シーリング工事は最適のものか?
○クラックの処理は?
○養生は十分なのか?
○面積は正確なのか?
○下地調整は?
○塗る部分はどこか?
○塗料の種類は何か?
○重ね塗りの確認
○塗料の消費量は?

※足場

単管足場よりも、ていねいな作業が容易になる「くさび足場」の確認をしておきます。
くさび足場は落下を防ぐためにバランスをとって作業する単管足場とはちがい、地上とおなじように両手で作業ができるメリットがあります。

※塗料種類

「高級塗料」「3度塗り」の明記は、長持ちさせる塗装としてのひとつの要因ですが、そればかりに注目してしまいますが、作業量の度合いも知るようにしましょう。

※下塗り塗料

塗装による耐久性は汚れ、色あせ、ひび(クラック)など、さまざなものがありますが、致命的とはいえないまでも、工事のトラブルの被害が大きくなりやすいのは、上塗り塗料よりも下塗り塗料の選択の違いです。

そのため上塗り塗料と並行して、下塗り塗料にも注目します。
外壁の場合は少ないものの、塗装のトラブルは塗装膜のはがれが多くなります。
上塗りにどんな高級塗料を使ってもはがれてしまえばすべて終わりです。
下地調整が重要といわれるのは、塗装のはがれを防止するためです。

※重ね塗り

たとえばおなじ3度塗りでも、うすく伸ばした塗料と濃密な塗料では、塗料の消費量と塗る手間が変わってくるため、耐久性も変わってきます。
ちなみにどんな家の状況でも1日で3度塗りはできません。
3度塗りの中にも、作業レベルの度合いを知ることに注意を向けます。

塗装の専門家でさえ、しかも現場につきっきりでなければ、見積もり書の内容通りに作業が進められているかどうかを知ることはできません。
見積書の項目うんぬんより、見積もり書通りに作業を進めてくれる業者を探した方が、本当はまったく賢い業者えらびと言えます。
ほかに見積もり時や調査に来てもらった時に知っておくとよいものをあげておきます。

見積もり書の種類

写真解説入りのカタログのような立派な見積もり書がある一方、ごくシンプルで手書き一枚という見積書もあります。

立派な見積書は、傷み解説付きの診断書や家の図面などが添付され、作成に時間と手間を要して作られているので、消費者側にすればわかりやすいです。

逆に手書き一枚の見積書からは、工事のイメージはつきません。

ただしカタログのような見積書の場合、業者にとって契約をもらいやすいように時間をかけて豪華に見積書を作っているのか、本当にその通りの工事になるのを確認してもらうために作っている見積書なのか、その判断も必要です。

業者で価格がバラバラ

塗装に定価はありません。
業者によって数十万円のちがいになることは珍しいことではありません。

塗料メーカーが発行する「積算価格表」となるものも存在しますが、あくまでも目安であって家の仕様や傷みなどの状況によって全く変わってきます。

細かい諸経費があるものの、塗装費用は大まかに人件費、材料、利益に分けられます。

人件費と材料が少なくて利益が大きい場合は、通常手抜き工事になります。
見積もり費用からそのバランスをはかり知ることはできません。

合い見積もりの場合は、業者それぞれ使用する塗料が同一であれば、投入が予定される人工(合計の職人の人数)と、使用材料の数量を直接聞いて比較するのも有効な業者比較となります。

見積もりの返答

日程調整をする必要があるからなど、見積書が提示された後に返答の催促をしてくる業者も存在します。

日調整は契約をした後の話なので、このような業者都合だけの事情で決断を迫られる場合もあるので、見積書を取る連絡をする際には、十分な検討時間を得るためにも、返答の期限についても聞いておくといいでしょう。

無理な催促をしない業者の場合にとっては、何の返事もなく時間だけ過ぎていく状況よりも、工事するのかしないのかの期限を設定してもらったほうが好都合です。

㎡単価による質問

「㎡いくらぐらいですか?」の質問の答えは出ません。出たとしても家全体に掛かる工事費用としての指標にはなりません。
特に家の現状を見ていない場合は、家の造りや仕様、外壁の状況、傷み度で平米単価はまったく別物になります。

家の状況によって変わる工事費用
価格
費用大← →費用小
凸凹でザラザラの外壁。手間がかかる。 平らでツルツルの外壁。手間が少ない。
凸凹でザラザラの外壁。塗料消費量多い。 平らでツルツル。塗料消費量少ない。
築30年 築10年
壁以外にも木部、鉄部が多い(塗り分けが多い) ほぼ壁だけ。(塗り分け少ない)
劣化など傷みが多い。重ね塗りが多い。 活膜が多い。重ね塗りが少ない。
コーキング打ち直しあり コーキング打ち直しなし

追加工事費用発生ののトラブルを防ぐ

塗る場所を決めてもらうよりかは、塗れるものはすべて塗るという前提として、逆に塗らないのものを特定するようにしてもらった方が、もし塗らなかった場合などの追加工事を防ぐことができます。

塗装以外の追加工事の発生で考えられるのは、木部の腐食等による補修です。
見積もりの調査診断では発見不能な場合も、足場を組んでみて実際に作業をはじめてから大工を入れなければならない状況だとわかる時もあります。
この場合は、追加工事が発生してしまうのは仕方ありません。

逆に修理をせずに塗装でフタをして終わらせてしまうことが無いように、腐食は必ず報告してもらうように伝えておきます。

近所の家と一緒に格安塗装

近所で一緒に工事すると安くなる場合があります。
一般的には見積もりを取るためにも業者はコストをかけていることが多いので、その分安くなるという理由からです。
建て売り住宅などの築年数がおなじで、仲が良いご近所と一緒に塗装を検討するのも価格を抑えるひとつの方法です。

見積もり時に準備しておくと良いもの

家の図面を用意しておきます。
実測してもらうより、家の図面で見積もりを算出してもらった方が、正確な足場や外壁などの面積で算出してもらえます。