足場組み工事

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塗装に最適な足場

「見積書に書いてある塗料の種類や塗る場所を気にしても、足場は気にしない」 このような人は多くいるようです。 でも職人さんから見ると、足場によって工事の質に大きな影響を及ぼします。 住宅塗装の場合、足場はほとんどの場合「単管足場」と「クサビ緊結足場」の2種類に分かれます。 結論から言えば、下記の動画のように「くさび式」の足場が外壁塗装には最適です。

①単管足場

パイプだけで組み立てられる足場です。 一昔前は塗装職人自身が足場パイプを所有しながら組んでいたことも少なくありませんでした。

職人は2本のパイプの上に立って作業するため、足場全体の揺れも加わって非常に不安定の中での作業になります。 足場の上に材料を乗せることが困難で、材料を片手に持ちながら塗装作業をするため、今では丁寧な仕事がしやすいとはいえない足場となってしまいました。 バランスを崩し足場から落下したという話は割と聞く話です。 塗料を入れた容れ物ごと落下させ周りをペンキだらけに汚してしまったという話もよくありがちですが、今ではこの単管足場を見かけることは少なくなりました。

ちなみに単管足場にブラケットという金具をつけて足場板を敷く方式もあります。 前述したとおり、プロの足場屋が組むことは少なく、塗装作業だけを前提として組むため、隣近所への塗料や高圧洗浄水などの飛散対策に欠けることが少なくありません。

②くさび足場

鉄製のメッシュ状の板の上に乗って作業する足場です。 足を乗せる部分も幅広く材料も置け、両手手放しで仕事ができるなど職人はほぼ地上と変わらない作業ができるメリットがあります。

単管足場はボルトを締めて組むので非常に揺れやすい半面、くさび足場は部材同士を直接ハンマーで叩きはめ込んでいきながら固定していきます。

部材と運搬量も多く、ハンマーで固定する際音が発生しますが、全体的に揺れずに強固で仕事がしやすい足場です。 屋根上まで十分な高さに組み上げられるため、塗料の飛散などの対策にも適している足場です。

※足場を組む際の準備と注意点

車の移動

車庫が外壁に隣接している場合は、車の移動をしておきます。 車を避けながら足場を組む場合もありますが、作業中に車に傷をつけてしまうような可能性が高い場合は、工事期間中だけ他の場所に車を移動しておく必要があります。

ちなみに万一車に傷をつけられてしまった場合に備える意味でも、業者側には工事損害保険に加入しているかの確認も時には必要かもしれません。

近隣への影響

お隣との境界が狭い場合には、越境してお隣の敷地内に足場を立てさせてもらう場合もよくあるケースです。その場合も丁重に工事あいさつを済ませておきます。

近隣への影響についてさらに詳しくはこちら

植木鉢などの移動

家の周りに植物や花などの植木鉢がある場合は、破損させないためにも移動をしておきます。

物置の移動

足場を組む場所によっては、物置が邪魔になることもあるので、その場合は移動します。 いずれも移動しやすいように物置の中を空の状態にして軽くしておく必要があります。 業者が移動してくれるのかどうかも合わせて、契約時に確認をしておきましょう。

塗装終了後の確認

塗装が完了しても足場の解体時にキズをつけてしまいう場合もあるので、足場がなくなった後も確認するようにしましょう。

台風や突風など

強風で足場ネットのメッシュシートが煽られ、最悪の場合倒壊したり、家に傷をつけてしまう可能性もあります。 通常は業者が自発的に対策をしてくれますが、台風や突風などの予報前は、シートの巻きあげなどの対策が充分なのかの確認をしておきましょう。

立地による違い

坂の上にある家の場合は、通常の足場代のほかに運び賃がかかる場合が多いです。 同様に境界が非常に狭い場合は、「狭所作業」という名目で、やはり費用が追加される場合もあります。 該当するような場合は、見積もりの時点で確認しておきましょう。

その他

家の周りを歩く際は、頭をぶつけて怪我をする恐れがあるため、頭上に注意しながら歩くようにします。

足場は重要

塗料のグレードを気にする人が多いですが、良質な工事をするためには、良質な足場組みが重要です。 足場の種類や組み方にも気を向けるようにしたほうが賢いでしょう。