生活への影響

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生活にどのような影響があるのか?

外壁塗装は家の外側の工事ですが、周りに足場を組むこととビニールで窓をふさぐことによって、生活への影響が少なからず出ます。塗料によっては臭いや健康上の不安もでてきます。

足場

隣との間がせまい家の場合、越境して隣の敷地に足場を立てさせてもらうことは少なくありません。
隣との近所づきあいがよい場合は、お互いさまという意識で接してくれるときが多いのですが、関係が複雑な場合、少しのことでもトラブルの元になる可能性もあるため、よりていねいで丁重なあいさつが必要になります。
また足場の組み立てや解体時の作業中の時に、境界線にあるフェンスなどや近くにある隣の物品などに傷をつけることがないように最善の配慮をしてもらうことも必要です。
責任を逃れる業者はいないと思いますが、より慎重さを求めるならば、工事損害保険に塗装業者が加入している確認をするといいでしょう。
物品のキズなどだけでなく、車にペンキが付いたとかの保障も対象のため、素早い対応でより安心できます。
隣がマンションやアパートなどの場合で接近している場合は、一戸一戸個別のあいさつをしてもらうこともあります。

部屋が暗くなる

塗料が周りに飛散しないように、足場に微細なメッシュ状のシートを張り巡らしますので、それが影となって部屋の中に差し込んでいた太陽の明かりも少し減少し室内がすこし暗くなります。
また作業の都合で一時的ですが、雨戸を閉めっぱなしにするため、昼間でも照明をつけることになります。

空気が抜けない

窓にビニールで覆う養生をする場合は、閉めっぱなしになり空気の入れ替えが一時できなくなります。
ただしキッチンや風呂場の換気扇は使えるように養生をしてくれます。
風呂場に換気扇がない場合は、窓の開閉ができるように養生にも配慮をしてもらいましょう。

台風

足場のメッシュシートは微細な網目状になってはいますが、風はほとんど抜けません。
さらに水に塗れるとまったく風を通さなくなります。
強風の場合は足場が揺れて音がします。
台風が直撃すると、足場が揺れ最悪の場合は足場の部材で外壁に穴を開けてしまうことにもなります。
との業者でも台風が来る前には、メッシュシートを巻きあげて風の影響を受けないように事前に対策をするものですが、台風シーズンに工事をするときは念のため確認をしておきましょう。

洗濯

養生で窓がふさがれていなかったとしても、塗料が飛び交う工事期間中はベランダ、バルコニーでの洗濯はできないと考えた方が無難です。

職人への対応

休憩時のお茶など

一般的には、休憩時は職人にお茶や飲料水などを出すことが多いですが、共働きなどで不在の場合は、あらかじめ玄関先にお茶の用意をしていく場合や、お茶代を渡す例もあります。
ただし必ずお茶の用意をしなければならないということでもなく、当然出さないこともあります。 ちなみにお茶がある無いによって工事内容がかわることはまずありません。
昔の人は昼食を気にかけてくれる人もいますが、今は昼食を用意するところもまずありませんし、職人自身で用意をしています。

トイレ

一般的には近くのコンビニや公園などを利用します。
ただし、近くにない場合は、トイレがないと職人は結構困ります。
その場合は貸してあげた方が助かります。

足場

今の足場はハンマーで叩いて組み立てや解体をするため、カンカンと音がします。

シート

足場を覆うシートは一般的にはある程度の風を通すメッシュシートなのでほとんど心配はありませんが、ブルーシートになってしまうと、風の影響をもろに受けて音がしてしまいます。

高圧洗浄

一般的にはガソリンエンジン式の高圧洗浄機で洗うため、かなりの音がします。
塗装作業では、刷毛やローラーを使って塗るため、気になるような音は出ません。
ちなみに音がするコンプレッサーを使った吹き付け塗装の場合は、塗り替えの塗装ではほとんど行いません。ほぼすべてがローラー塗装です。

屋根塗装

わざわざドカドカ歩く職人はいないと思いますが、通常の作業の範囲内でもでも職人が歩く音が少し響きます。

ビニール養生

風が吹くと、窓などを覆っているビニールのカサカサという音が夜中に気になるという人もいます。

塗料のにおい、健康上の影響

昔は今よりそれほど環境に配慮していなかった塗料が少なくなかったため、セメダインのような強烈なにおいのする塗料もありましたが、今は一部を除いてはほとんど使われていません。
水性塗料ほとんどにおいを感じることはありませんか、溶剤(油性)塗料は多少においがします。

シンナーでも臭気が少ないシンナーが中心に使われていて、どちらかといえば石油に似たにおいと言った方が正しいかもしれません。
窓を閉め切っていても、換気扇などからにおいが室内に入ってくることもありますが、塗料が乾けばにおいはなくなります。
塗料メーカーによっては、バラのにおいがする塗料も開発されています。

塗料の揮発成分による健康被害はほぼないと思っていいと思います。
今は塗料メーカーも環境と健康に配慮した塗料を開発しています。

有害物質はホルムアルデヒド・トルエン・キシレンなどがありますが、今は身体への負担のレベルが星印の数でわかるように塗料カタログなどに明記されています。

ちなみに一番負担がないものは星印が4つで「フォースター」と呼ばれています。

それでも、ぜんそくなどの呼吸器系の病気を患っている家族がいる場合は、業者に確認をしておきましょう。

車の移動

外壁の横脇に車がある場合は、車を移動します。
足場の組み立て、解体時にその時だけ移動するときもあれば、足場の設置のために工事期間中ずっと移動しておかなければならない状況の時もあります。
その場合は、事前に他の場所に駐車しておく段取りをしておきます。
一時的か工事期間中ずっとの移動かは、業者に確認をしておきますが、通常は契約時に業者が伝えてくれます。

植木や植物

外壁付近のまわりにある大切な植物や花などのプランターは、万一のことを考えて移動をしておきます。
そのままでは、塗料が飛び散って付かないように業者が養生をするため、静かにていねいにビニールで覆ったとしても、ビニールの重さでへたってしまいます。
空気も滞ってしまうため、茶色く変色して枯れてしまう時もあります。

あまり例はないですが、外壁まわりにたくさん植物が植えられている場合は、足場の設置のために根元から植え替える場合もあります。
まず足場の組み立て時に踏みつけられてしまう可能性が高いです。
これは作業する職人の配慮が足りないという問題より、その状況下では仕事ができないと思ってください。
外壁塗装は、足場、養生、塗装作業と完成するまでには、家の周りを何十、百回以上行ったり来たりします。
動かせないなどの木などはしっかりしているため、養生をしても悪影響はないですが、大切にしている植物は移動が無難です。

またペンキが飛び散らないようにしっかりビニールで覆ってもらいましょう。

物置の移動

壁際に設置してある物置は、外壁を塗るために少し移動させる必要があります。
住人、業者が移動するにかかわらず、中のものが詰まっていると重くて移動できないため、中のものを空にしておく必要があります。

安全面

足場に上って空き巣が入ることを心配する人もいます。
ただそれで空き巣に入られたということを聞いたことはありません。

店舗などの営業

店舗や病院など、足場が架けられていると休業中と勘違いされることも無いとはいえないため、営業中や診療中などの簡易的な看板の案内をだしてくれるかの確認をしておきます。

アンテナ

バルコニーなどにパラボラアンテナを取り付けている場合は、養生のため一時的に映らなくなる場合もありますが、状況によっては少ないです。
ただ作業中に方角が変って映らなくなる可能性もあるため、業者に配慮をしてもらいましょう。

結論

10年に一度の外壁塗装、生活の負担は一時的

10年に一度の外壁塗装です。
すべて業者任せでなく、協力していい工事を完成させましょう。