塗装技能士について
建築塗装において最も意味を持つ資格が「塗装技能士」です。
中央能力開発協会の技能検定試験を合格することで資格を得ることができ、各都道府県の職業能力開発協会で受験することができます。
技能検定試験は、様々な分野があり、特級、一級、二級、三級と区分けされていますが、建築塗装においては、一級、二級の区分けになります。
一級塗装技能士
国家資格。
合格証書には厚生労働大臣認定と記されています。
7年(10年から7年に改定)の実務経験、もしくは二級塗装技能士になって5年たつと試験を受けられることができます。
二級塗装技能士
都道府県知事が認定。
職業訓練校に数年通う方法と、2年の実務経験を積んでから試験を受けることができるようになります。
※技能検定試験は、年に2回、前期と後期で実施されています。
※詳しい日程は、中央能力開発協会のサイトをご覧ください。
http://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.html
塗装技能士資格の必要性
塗装業において、工事を行うのに必ず必要な資格というものは特になく、塗装技能士の資格についても、あるに越したことはありませんが、必ずないといけないというものではありません。
20年や30年近いキャリアがありながらも、塗装技能士の資格を有していない、優れた職人もたくさんいます。
また、塗装○○技師や塗装○○者というような、業者さん独自でつけた名前もあったりします。
ただ、優れた技術を有する職人なのかどうか…ということは、実際に塗装作業をしてもらってからでないとわかりません。
そこで、塗装技能士の資格というものの必要性が活きてきます。
上でも挙げているように、塗装技能士の資格は、実務の経験がないと受験資格を得ることができません。
また、国が定めた基準をクリアし、合格しないとその資格を得ることができません。
塗装技能士の資格を有するということは、その技術を身につけているという証明になります。
さらに、一級塗装技能士の資格を有するということは、最低でも7年以上の実務経験を持ち、長年現場で一生懸命働いてきたという証明になります。
業者選びをする判断のうえで、1つの目安になることは間違いないでしょう。
さらに、塗装に関する資格は、一級塗装技能士のさらに上の資格という意味を持つ「塗装指導員」など、様々なものがあります。
その資格がどういった意味を持つのかということを知ることで、質の良い業者選びの目安としてご参考ください。